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MDR-7506・MDR-CD900STを徹底比較する!

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見た目がそっくりなSONYのスタジオモニターヘッドホン「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」を徹底的に比較します!

こんな人に向けての記事です。

  • 「MDR-7506」「MDR-CD900ST」の違いって何?
  • 結局、どちらがいいの?

今回、ソニーのスタジオモニターヘッドホン「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」を比較します!

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ソニーの「MDR-7506」「MDR-CD900ST」を比較する!

そっくりな「MDR-7506」「MDR-CD900ST」

ソニーの超定番スタジオモニターヘッドホンである「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」の違いについて。

「MDR-7506」「MDR-CD900ST」は共に1980年代から長い間、業界標準とされている超定番のヘッドホンです!

こちらが「MDR-7506」です。

こちらが「MDR-CD900ST」です。

2つとも見た目がそっくりなんだけど、何か違いがあるの?

見た目がそっくりな2台のヘッドホン、「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」。一体、違いはあるのでしょうか?しっかり比較して違いを明確にしましょう!

「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」を昔から愛用している筆者が違いを紹介するよ!

実はよーく見ると、「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」に違いは多くあるのです。順番に説明していきますね!

外観の違い

  • MDR-7506・・・青ラベル。シルバー文字
  • MDR-CD900ST・・・赤ラベル。ゴールド文字

まずは「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」の外観から比較してみます!

2台の外観を比べると、黒色・革仕様・ソニーのロゴ・・・ほとんど同じように見えますが、微妙に違う点があります。

まずはイヤーパッドの外側のラベルの色です。

「MDR-7506」が青色ラベルに対して、「MDR-CD900ST」は赤色ラベルです。

「MDR-7506」の青ラベルには「Professional」と表示されています。「MDR-CD900ST」の赤ラベルには「for DIGITAL」と表示されています。

また、ヘッドバンドの上部にある「STUDIO MONITOR」の色も異なります。「MDR-7506」はシルバーで、「MDR-CD900ST」はゴールドです。

ヘッドバンドの長さは若干「MDR-7506」の方が長いです。

ちなみに、ラベルの色の違いは、主に「海外向け」か「国内向け」かの違いです。「MDR-7506」の青ラベルが海外向けです。赤ラベルの「MDR-CD900ST」が国内向けの日本仕様になっています。

でもどちらも日本で簡単に入手可能なので安心してください!

コード・プラグが違う

  • MDR-7506・・・カールコード。標準プラグとミニプラグ(ゴールド色)
  • MDR-CD900ST・・・ストレートコード。標準プラグのみ(シルバー色)

「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」はコードの種類・長さ・プラグも微妙に異なります。

「MDR-7506」がクルクルのカールコードに対して、「MDR-CD900ST」はストレートコードです。

「カールコードが好き?」「ストレートコードが好き?」は好みだよねー!

プラグは「MDR-7506」が2種類のプラグ(標準プラグとミニプラグ)に対応しています。標準プラグをくるくる回して外すとミニプラグになります。「MDR-CD900ST」は標準プラグのみです。

プラグの色も「MDR-7506」がゴールドに対し、「MDR-CD900ST」はシルバーになっております。

折りたたみができる

  • MDR-7506・・・折りたたみできる
  • MDR-CD900ST・・・折りたたみできない

ユーザビリティで大きく異なるのが、「折りたたみができるかどうか?」です。

「MDR-7506」はイヤーパッドがパタっと折りたためてコンパクトになります。「MDR-CD900ST」は折りたたむことができません。

ヘッドホンを持ち運びする人にとっては、コンパクトに折りたたみのできる「MDR-7506」の方が魅力的に映りますね!

イヤーパッドが違う

  • MDR-7506・・・イヤーパッドに厚みがある
  • MDR-CD900ST・・・イヤーパッドがペラペラ

「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」を使ってみて、大きく違う点は「付け心地」です。見た目はそっくりなのに、付け心地は全然違います。

付け心地って具体的にどう違うの?

上からイヤーパッドを比較してみます。

左側の「MDR-7506」の方がイヤーパッドの方にかなり厚みがあります。右側の「MDR-CD900ST」はとても薄いイヤーパッドになっています。ペラペラな感じですね。

この厚みが違うおかげで付け心地がかなり違うのです!

「MDR-7506」は耳をすっぽり覆うタイプで、耳にイヤーパッドが直接あたらないようになっています。なので耳に対する圧迫はあまり感じません。それに対して「MDR-CD900ST」は耳の上に乗るタイプです。よって長時間聴いていると耳が痛くなるデメリットがあります。

耳に当たるタイプが好みの人もいると思いますが、個人的には耳にあたると痛くて使えません。

なので、私は「MDR-CD900ST」のイヤーパッドは交換して使っています。「MDR-CD900ST」のイヤーパッドを「MDR-7506」のようなスッポリ覆うタイプに変えると「耳が痛くなる問題」は解消されます。(※画像はわかりやすいように耳にあたる純正品で撮影しました)

「MDR-CD900ST」が使いたいけど、耳が痛くなるのは嫌だという方はイヤーパッドを交換するといいかもしれません。

音質の違い

次に、「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」の音質を比較してみます!

● 音質の違いは?

  • 原音に忠実なフラットな音
  • ノイズがわかりやすいのは「MDR-CD900ST」
  • 低音域に差がある

せっかくなので色々な環境で試してみました。

ミニコンポ、パソコン&オーディオインターフェイス、iPhoneなどなど。音楽を聴いたり、DTMしたり、映画を見たり、ゲームをしたりしてみました。

原音に忠実なフラットな音

2台ともに共通していえることは、ど派手系ヘッドホンにありがちな、重低音ドンドンで高音シャリシャリするような、いわゆる「ドンシャリ系の派手な音」ではありません。

原音を加工せずに本当にそのままの音をフラットに伝えてくれる感じがします。

音の解像度は高めだよ!これはポイント高し!

例えば、楽器が沢山入っているような音楽はごちゃつきがちなのですが、それぞれの楽器がクリアにハッキリ聞こえます。ギター、ベース、ドラム、ピアノのそれぞれの音が鮮明に聞こえ、ボーカルもかなりクリアです。

ゲームでも背後から迫る敵の音もハッキリわかります。前後左右の定位性もとても良いですね。

「MDR-CD900ST」の方がフラットなため、プロユースに向いてるよ!

ただし、同じフラット感でも違いがあります。

「MDR-CD900ST」の方がフラット感はあります。音をフラットにみたいスタジオ向きなのが「MDR-CD900ST」ということになります。

単純に音楽・ゲームを楽しみたい人は「MDR-7506」の方が向いてるよ!

DTMではなく、単純に音楽を楽しみたい人・ゲームを楽しみたい人は「MDR-7506」の方が向いていると思います。

ノイズがわかりやすいのは「MDR-CD900ST」

「MDR-CD900ST」の方がノイズを見つけやすいです。

「MDR-CD900ST」はノイズがよりクリアに聞こえます。ノイズに気づきやすいのは音楽制作者にとってはとてもありがいたい存在です。ノイズチェック用として「MDR-CD900ST」を使うプロの人もいます。

 

「MDR-CD900ST」はDTMをやる人にはかなり向いているヘッドホンだよ!

ノイズが聞こえやすいということは、逆にミス音もハッキリ聞こえてしまいます。

アコギの曲は演奏者の呼吸してる音が聴こえるのでめっちゃリアルだよー!

特に昔の音楽などは今ほど加工していないため、椅子の音、ギターのこすれ音、呼吸音、ボーカルの息継ぎや破裂音などを楽しむというマニアックな使い方もできます(笑)

低音域に差がある

低音域に差があります。

「MDR-7506」は低音域でもわりとなっている印象ですが、「MDR-CD900ST」は少しだけ低音域がクシャっとして聴き取りにくい傾向があると感じます。

もちろん全然ダメというわけではありませんが、ちょっとローエンドの輪郭がボンヤリする感じがします。

低音重視の人は「MDR-7506」の方が向いてるね!

でも、裏技として、ヘッドホンを両手で顔の方に押し付けて聴くと、ローエンドがわりとしっかり聴こえます。イヤーパッドを変える手もあります。ローエンドに不満な方は試してみて下さい。

仕様の違い

最後に「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」の仕様の違いをまとめておきます。

MDR-7506 MDR-CD900ST
ラベルの色 青ラベル 赤ラベル
ドライバーユニット 40mm、ドーム型 40mm、ドーム型
CCAW採用
音圧感度 106dB/mW 106dB/mW
再生周波数帯域 10~20,000Hz 5~30,000Hz
最大入力 1,000mW 1,000mW
インピーダンス 63Ω 63Ω
コード カールコード ストレートコード
コード長さ 1.2m(最大3m) 2.5m
コード太さ Φ4.0mm Φ4.0mm
プラグ ステレオ標準プラグ
ミニプラグ
ステレオ標準プラグ
折りたたみ ×
重量 230g 200g

すでに紹介した違い以外では周波数帯域が違う点があります。

「MDR-CD900ST」の方が広い帯域までカバーしています。でもこれに気づく耳を持っている人はなかなかいないのではないでしょうか?人間の耳は20,000Hzまでしか聴こえないという説もあります。

なので周波数帯域の違いはそこまで気にする点ではないと思います。

まとめ

これまでに大好きな2台のソニーのヘッドホン「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」の違いを比較してみました。

皆様の参考になると嬉しいです!

 

外観から音質にいたるまで、「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」の異なる部分をポイントに説明してきました。この記事で見た目がそっくりな2台の違いを明確に理解し、どちらかを手にとるキッカケになれば嬉しいです。

ちなみに、私のように2台持ちもありですよ!

「MDR-7506」は音楽・ゲーム・YouTube用、「MDR-CD900ST」はDTM用で使ってるよー!

以上、ソニーのスタジオモニターヘッドホン「MDR-7506」と「MDR-CD900ST」の比較検証でした。

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著者

名前:鎖の人

保有資格:ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS Associate)、Microsoft認定プロフェッショナル Windows Server 2016(MCP)

筆者はソフトウェアエンジニアとしてIT業界に20年従事し、現在はエンジニア視点からOS・PCソフト・Office・オーディオ関連の記事をわかりやすく執筆しています。皆様のお役に立てれば幸いです。

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