パソコンのメモリには多くの種類があります。
- DDR1
- DDR2
- DDR3
- DDR4
DDR4にも「DDR4-2400」「DDR4-2133」などいくつかの種類があります。
今回は最新のメモリ規格「DDR4」について解説します!
DRAM・SDRAMとは
DDR4は正確にいうと「DDR4 SDRAM」といいます。
「DDR4 SDRAM」の正式名称は「Double-Data-Rate4 Synchronous
DRAMからSDRAMへ
メモリは以前は「DRAM」が使われていましたが、今では「SDRAM」が主流となりました。ザックリいうと、この「SDRAM」の4代目が「DDR4 SDRAM」です。
メモリの進化の歴史はこのようになっています。
DRAM
↓
SDRAM
↓
DDR SDRAM ・・・SDRAMの2倍
↓
DDR2 SDRAM ・・・DDR SDRAMの2倍
↓
DDR3 SDRAM・・・DDR2 SDRAMの2倍
↓
DDR4 SDRAM・・・DDR3 SDRAMの2倍
「DDR」は新しい規格になると処理速度が2倍になってきました。「DDR4」は1つ前の「DDR3」に比べて、処理速度は2倍で省電力、最大容量がアップしました。
DDR4 SDRAMとは
「DDR4」には、「DDR4-2400」「DDR4-2133」など、いくつかの種類があります。この違いについてまとめます。
チップ | モジュール | メモリ クロック (MHz) |
バスクロック (MHz) |
転送速度 (GB/秒) |
DDR4-1600 | PC4-12800 | 100 | 800 | 12.8 |
DDR4-1866 | PC4-14900 | 116 | 933 | 14.9 |
DDR4-2133 | PC4-17000 | 133 | 1066 | 17 |
DDR4-2400 | PC4-19200 | 150 | 1200 | 19.2 |
DDR4-2666 | PC4-21333 | 166 | 1333 | 21.3 |
DDR4-3200 | PC4-25600 | 200 | 1600 | 25.6 |
DDR4-4266 | PC4-34100 | 266 | 2133 | 34.1 |
メモリクロックとは
「メモリクロック」はメモリのクロックのことです。クロックとは1秒間に処理できる回数のことです。
よって「メモリクロック」とはメモリが1秒間に処理できる回数のことです。
メモリが1秒間に1000回処理できれば、メモリクロックは1kHzとなります。
メモリクロックが高ければたくさん処理できるため速くなります。
バスクロックとは
「バスクロック」とはメモリとCPU間を通信処理する回数のことです。
メモリクロック同様、バスクロックが高ければたくさん処理できるので速くなります。
できるだけ速いメモリがほしければ、メモリクロック・バスクロックの数値が高いものを選べばいいのです。
DDR4メモリのどれを買えばいいのか?
DDR4メモリは多くの種類があり、どれを買えばいいのかよくわからず迷ってしまいます。
しかし、メモリはCPUとマザーボードに依存するので、CPUとマザーボードが決まればメモリの選択肢は絞られてきます。
例えば、CPUとマザーボードを下記のように決めたとします。
- CPU:CORE i3-8100
- マザーボード:ASUS PRIME B360M-A
この組み合わせで使用できるメモリはこのようになります。
- DDR4-2666/PC4-21333
- DDR4-2400/PC4-19200
この中のメモリを買えばいいわけです。速いメモリにしたければ、数値の大きなメモリを選びます。
このようにCPUとマザーボードによってメモリの規格が決まります。
以上、パソコンの現在の主流メモリ「DDR4 SDRAM」の解説でした。
コメント