Windows10には「パッケージ版」「DSP版」「OEM版」があります。
- パッケージ版(ダウンロード版)
- DSP版
- OEM版
全て中身は同じWindows10ですが、「パッケージ版」「DSP版」「OEM版」の違いとは何でしょうか?どれを買うのが価格的にお得なのでしょうか?
今回は、Windows10の「パッケージ版」「DSP版」「OEM版」の違いと値段を比較します!
パッケージ版
Windows10でもっとも一般的なのが「パッケージ版」です。パッケージにUSBメモリが入ったWindows10です。(※ダウンロード版もあります。中身は同じなのでパッケージ版として割愛します)
価格
Windows10 パッケージ版の値段は下記のとおりです。(2021年2月現在 Microsoftの価格・税込み)
● パッケージ版の価格
- Windows10 Home・・・19,360円
- Windows10 Pro・・・28,380円
時期によりますが、HomeとProでは5,000円~9,000円ほど価格差がありますね。AmazonだとMicrosoftより安く購入できます。
特徴
「パッケージ版」はお店やインターネットで買うことができます。購入するとWindows10のUSBメモリとプロダクトキーがもらえます。
パソコンに依存せずパソコンを買い替えても使えるのが「パッケージ版」の最大の特徴です。パソコンが壊れたので買い替えたり、別のパソコンで使うなんてことも「パッケージ版」ならOKです。再度Windows10を購入しなくても使いまわしができます。これは「パッケージ版」の大きなメリットです。
Windows10の「パッケージ版」は「DSP版」「OEM版」より値段は高いですが、パソコンが限定されず自由に使えるのがメリットです。
DSP版
「DSP版」(Delivery Service Partner)は組み込みパーツとセットになったライセンスです。
特徴
パソコンのパーツを買うときだけ、DSP版を同時に購入できます。
Windows10 DSP版を単体で購入する事はできません。
価格
DSP版の値段は下記のとおりです。(2021年2月現在 Amazonの価格)
● DSP版の価格
- Windows10 Home・・・15,627円
- Windows10 Pro・・・20,533円
DSP版は本当にお得か?
DSP版は何といっても安いのが魅力的です。
DSP版はパッケージ版よりも安いです。Windows10 Homeで2,000円(Amazon)、Windows10 Pro で5,000円(Amazon)ほど安いのですが、使用条件は限定されます。
例えば、ハードディスクとWindows10 DSP版を同時購入し、その後、そのハードディスクが壊れてしまった場合。新たにハードディスクを購入し、Windows10 DSP版を使いたくても、このDSP版はライセンス違反のため使えません。
「パソコンを新たに購入した場合」や「新しいパソコンを自作した場合」でも、同様にDSP版は流用できないので注意してください。(DSP版と同時に購入したパーツを流用すれば使えます)
DSP版は使用制限のあるライセンスなので、その分値段が安いのです。
パッケージ版との価格差
Windows10のDSP版とパッケージ版の価格差は、Home 2,000円、Pro 5,000円の差です。この価格差は時期によってコロコロ変わりますが、全く差がない時期もあります。
使いやすさを考えると、だんぜんパッケージ版を買うことをオススメします!
DSP版で安く買えたのはいいけれど、同時購入したパーツが壊れてしまい、またWindows 10を買いなおす羽目になることだけは避けたいところです。
OEM版
「OEM版」(Original Equipment Manufacturer
メーカー製パソコンを購入すると最初からWindows10がインストールされて、使える状態になっています。これが「OEM版」です。
価格
「OEM版」はパソコンの価格に含まれているので、別途お金を払う必要はありません。
「OEM版」の正確な価格は不明です。マイクロソフトとパソコンメーカーとの取り決めで決まっているのだと思われます。
Windows10 「OEM版」の価格は「パッケージ版」「DSP版」と比べてもっとも安いとされています。
それは購入したメーカー製パソコンでしか使えない限定されたWindowsだからというのと、パソコンメーカーが大量にWindowsを買ってくれるので割引されているのだと推測します。
特徴
「OEM版」の特徴は価格が安いということ。最初からWindowsがインストールされているのでインストール不要ということです。
「OEM版」はWindows10のメディアはなく、メーカーオリジナルのリカバリDVDや、リカバリ領域で提供されます。初心者は「OEM版」でいいのですが、自作PC派の人は使えませんね。
パッケージ版・DSP版・OEM版のまとめ
これまで、Windows10の「パッケージ版」「DSP版」「OEM版」の違いをみてきました。最後にまとめます。
パッケージ版 | DSP版 | OEM版 | |
価格 | やや高い | やや安い | 安い |
単体購入 | 〇 | × (パーツとセット) |
× (PCとセット) |
PCを変える | 〇 | × (パーツ流用すれば〇) |
× |
使いやすさ・柔軟性 | 〇 | △ | × |
ショップの取扱い | 多い | 少ない | 多い |
自作PC | 〇 | 〇 | × |
というわけで、Windows10の「パッケージ版」「DSP版」「OEM版」の違いまとめると、
- 「パッケージ版」はやや高い
- 「パッケージ版」はパソコンを変えても使用できる
- 「DSP版」はやや安いが、PCパーツと同時でないと買えない
- 「DSP版」は同時購入したパーツが組み込まれたPCでしか使えない
- 「DSP版」はパソコンを変えたら使えない(同時購入したパーツが組み込まれて入ればOK)
- 「OEM版」は最も安いが、購入したパソコンでしか使えない
- 「OEM版」はパソコンを変えたら使えない
Windows10ではパッケージ版とDSP版に以前ほどの価格差がなく、使い勝手を考えると、パッケージ版(ダウンロード版)を買うことをオススメします!
以前はDSP版が圧倒的に安い時期があったのですが、もはやコストメリットはなくなりつつあります。2021年現在ならパッケージ版の1択ですね。(※パッケージ版=ダウンロード版)
パッケージ版
ダウンロード版
以上、Windows10のパッケージ版・DSP版・OEM版の違いと価格を比較してみました。
コメント
DSPがよくわかりました windows しらべろとムチャぶりされたので ありがとうござあいました
こちらこそです。
ありがとうございます。
DSP版は購入したパーツと一緒でなくても使えますよ。
PCの構成が変わった時に電話認証が必要なだけです。
この手間をどうとらえるかで、パッケージ版を買うかどうかの判断ができます。
販売はもちろんパーツと一緒になっていますがマイクロソフトはどのパーツが紐づけられているかは判断出来ません。出来たら恐ろしい監視社会です。
それにパーツは壊れることがありますから、すぐに買ったパーツが壊れてwindowsまで使えなくなってしまったら大損害です。
遅くなり申し訳ございません。
「使えない」というのは「ライセンス違反」という意味で記載しておりました。
記事に追加しました。ご指摘ありがとうございます!
>>それにパーツは壊れることがありますから、すぐに買ったパーツが壊れてwindowsまで使えなくなってしまったら大損害です。
物理的に使える・使えない以前にライセンス違反です。
まさにこの例がDSP版のデメリットなのですが・・
現在使用のPCのHDD空き領域が小さすぎて
ゲームのインストールに困っていました。
買おうか買うまいか
考え中 . . .
でしたが、
PCの鎖さまサイトを訪問したとき
広告があったので ぽちっと !
間髪いれずに楽天で買っちゃいました。
これで、解決しました。
ありがとうございました。